03-08-29
「私ね、出産したのよ」
幼馴染からの電話でした。私はそもそも彼女が結婚もしくは妊娠したことすら知らなかったので、まあ水臭いわね、おめでとう、なんて答えました。
「どこで産んだと思う?」
幼馴染ときたら、くすくす笑いながら言うのです。
「あのね、実はトイ」
慌てて電話を切った私の心臓はどきどきしていました。そう言えば私には幼馴染などいないのです。
03-08-30
今朝、私とセックスをした男は全て原因不明の皮膚病になって死んでしまうという夢を見ました。みんな体中の皮膚から血を噴出して死んでいくのです。夫も、初めての恋人も、一晩だけの恋人も、私をレイプした人も。みんな。
自分の叫び声で目覚めたら、なぜか部屋中血まみれで、しかも隣で寝ているはずの夫がいません。
困ったな、誰がこの部屋掃除するんだろ。
03-09-02
街角でばったり初恋の人と会いました。何年ぶりでしょうか。
「あなたに処女を奪っていただいて以来、誰ともやっていなかったら、おまんこに蜘蛛の巣が張ってしまいました。最近その子どもたちが膣からわいて出てくるのが、どうにもむずがゆくて困っているところです。そうだ、ちょうどいい機会ですし、責任とっていただけませんか?」
言うが否や、初恋の人は「ヒィ」と叫んで逃げていってしまいました。
こう口説けば絶対やっていただけるだろうという私の目論見は、やはり甘かったのでしょうか。
03-09-04
生理が終わった日、いざ、とばかりに夫に乳首を吸われました。
幸運なことに、ちょうどその日、しつこく部屋に居座り続けるハエを殺虫剤でやっつけていました。そしてその缶をサイドテーブルに置きっぱなしにしていたのです。
私は私の股間にむしゃぶりつこうと大きく口を開けた夫に向けて力いっぱい殺虫剤を噴射しました。夫はあっけなく死にました。私は安眠を勝ち取りました!
それはいいのですが、それ以来、毎晩夫の幽霊が私を求めてきて、ほとほと困り果てています。セックス前に殺すんじゃなかった。
03-09-05(母の誕生日)
私「どうしてお医者をやめられたのですか?」
男「予想と違っていたからですよ」
私「そもそもどうしてお医者になられたのですか?」
男「血液が好きなんです」
私「だったらぴったりのお仕事じゃないですか」
男「ええ、でも、想像と違っていたところがありまして」
私「それは?」
男「私は血液そのものは好きなのですが、人間が大嫌いだったのです」
私「だから快楽殺人を」
男「ええ」
私「だから私を殺そうと」
男「ええ、すいません」